2017年art photo 展 受賞者発表!

2017-07-13

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6月15日から6日間にわたり開催された「JEARA公式 art photo展 in 2017」は、ご来場の方々から多数のご好評をいただき、終了致しました。
当展覧会では、準1級以上を取得したフォトグラファー46名、及びアートフォト認定講座監修者の講師の作品が出展され、講師の作品を除く作品の中から、下記の賞が選ばれました。

※受賞者の皆様には、7月中に賞状をお送りいたします。

「 ベストフォトグラファー賞 」
「 ベストフォトグラファー賞 」(practical photo認定講座 監修者・講師・プロカメラマン 宮木和佳子、出原麗、村上由美により選定 2名)

「 芸術賞 」
(JEARA芸術教育顧問・現代芸術作家 薄久保香により選定 1名)

「 オーディエンス賞 」
(ご来場者投票により選定 – 最優秀賞・優秀賞・奨励賞・4位・5位)

選定者紹介

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宮木和佳子/JEARA Practical Photo認定講座監修者

日本大学芸術学部 写真学科卒業。TV、雑誌、広告、ファッション、写真集、映画等、様々なジャンルで15年間活躍し続ける現役女性プロカメラマン。「金丸茂嶺賞」受賞や「日韓若手カメラマンON&OFF」にて若手カメラマン厳選50人に選ばれるなど若手時代から頭角を現す。2011年からは、カメラマンとして勢力的に撮影する傍ら、指導にも力を入れる。実践で使えるテクニックを女性目線で分かりやすく指導する力に評価が高い。


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出原麗/JEARA プラクティカルフォト認定講座・講師・プロカメラマン

日本大学芸術学部写真学科卒業。出産、育児に専念後、介護職等を経てスタジオフォトグラファーとなる。写真スタジオにて人物ポートレートの撮影を延べ1000人以上行う。自身の経験を活かした、赤ちゃんから大人までの撮影、中でも女性や子どもの丁寧な撮影に定評がある。現在はフリーカメラマンとして、人物撮影、舞台や料理などフィールドを広げている。2016年より100%PARADEオフィシャルカメラマンを務めている。本講座では、目先のテクニックではなく、写真をしっかり基礎から習得できる様、一人一人をフォロー。それぞれの持ち味を最大限引き出し、写真をより楽しんでもらえる授業を信条としている。


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村上 由美/JEARA プラクティカルフォト認定講座・講師・プロカメラマン

「ブルーインパルスをもっとかっこよく撮りたい!」という思いからカメラマンを志し、本格的に写真を学ぶ。現在は、ブルーインパルスをはじめ世界の戦闘機の撮影の他、ジャルジャル(舞台撮影・コント会議内での撮影と出演)・ミスインターナショナル(同行撮影)をはじめとする音楽、お笑いライブのバックステージ撮影、プロレスのリングサイド撮影、選手の宣材撮影など、幅広いジャンルでカメラマンとして活動中。ライブ感、臨場感が伝わる、瞬間の動きや表情をおさえた表現力の高い写真に定評がある。カメラマンとしてより幅を広げ、指導スキルを身に付ける為、Practical photo1級・Practical photo認定講座インストラクター資格を取得し、現在は講師としても活動中。カメラマンとしての現場での経験を活かした、より実践的でわかりやすい指導で人気が高い。



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薄久保香 / JEARA 芸術教育顧問東京藝術大学大学院 博士号取得

東京、ベルリン、シカゴ、ソウル等での展示活動他、Diorとの特別企画作品を実現させるなど、海外からも注目を集める現代美術作家。アーティスト活動の傍ら、様々な大学で講師を務め、JEARAのデッサン講座の監修を務める等、アート教育にも力を入れる。

総評 – 宮木 和佳子 -

皆様、展示お疲れ様でした。

「写真のチカラ」がテーマの今回の公式写真展ですが、前年度よりも飾られている写真の「必然性」が増し、クオリティもより高まり、随所において「プラクティカルフォトらしさ」が見えたような、そんな展示だったと思います。製作段階においても、多くの方が非常に意欲的であり、自分の出来うるすべての努力を費やして、写真一枚の制作に関わって頂き、とても嬉しく思います。

撮影だけでは「写真」になりません。撮影をし、何十枚、何百枚の中からセレクトをし、プリント、額装、展示という工程を踏んで、やっと「写真」になることができます。改めてギャラリーで自分の作品を見た時、どんな気持ちでしたか?

作品における必然性とは、「飾られるに値する写真」という意味を持っています。
飾られるに値する写真とは、撮影から展示までに通過するべき多くの段階を踏んでも尚、「作品」として、「魅せる」力があり、隣り合う写真に存在感を奪われることなく見た人の記憶に残留することができる写真です。
さあ、いかがでしょうか。

「写真のチカラ」という言葉は、今回の展示だけでなく、みなさんが写真を続ける限り、永遠に向き合っていかなければならないテーマです。それはほとんどの撮影において厳しく、難しいものかもしれませんが、
思いもかけない時に、みなさんを助けてくれるはずです。

また一年後、さらに成長したみなさんの写真に触れることができるのを
講師、事務局一同、楽しみにしております。

 

ベストフォトグラファー賞 選考について – 宮木 和佳子 -

今回は2名のグランプリとなりました。
両者ともとても完成度が高く、「写真の力」を表現している写真だったのですが、比べるにはあまりにも方向性が違う写真であり、同じ目線で甲乙を付けることができないことから異例の2名受賞としましたが、もう少し求めてもいいのであれば、両者とも最後まで残ったものの、もう片方の写真を圧倒するような「決定的ななにか」が両者ともなかった、とも言えます。とはいえ、非常にレベルとしては高い2つの写真ですので、今後の撮影活動に期待するという気持ちも込めてW受賞とさせていただきました。

ベストフォトグラファー賞
『 エアロ・ダブルウィングの肖像 』


s_鈴木 英彰/エアロ・ダブルウィングの肖像 (2)

photo by 鈴木 英彰
1級資格取得者・Photographer’s Lab メンバー


選評
― 宮木 和佳子 ―

 モノクロでありながら、どっしりとした存在感をうかがわせる一枚です。
繊細に差し込んだ光や、思い切った構図ともに、鉄道そのもののドラマを描いてしまうような力があります。「鉄道」としての要素と、「形状」の面白さ、「モノクロ」としての階調がよいバランスで共存し、何度見ても深みがある作品です。
さらに撮影から、額装までのプロセスにおいて、一貫した感性から外れることなく製作できたのも良かったと思います。

選評
― 出原 麗 ―

 強烈ではないけれど、見る人の趣味趣向を超えて平等に心に残る、そんな印象を受けました。「動」として撮影されることが多い鉄道を、じっくりと肖像として「静」で撮影したことが、静かなインパクトになっています。静かな、だけど確実な存在感があります。
形状の捉え方や、モノクロ、光の選び方にも塾考が感じられ説得力があります。被写体とじっくりと対峙されていて、それが写真に反映されています。

選評
― 村上 由美 ―

 鉄でできた大きなモノに「肖像画」と擬人化しているタイトルを付ける所に好感を持ちました。モノへの愛情の持ち方は色々とあると思いますが「肖像画」と付けるところに被写体への敬意すらも感じます。
モノクロの中で滑らかな階調で表現された顔部分を見ていると、鉄道の写真と聞いて思い浮かべるような種類の写真とは全く違く、まるでライティングされ展示されている造形物のようでした。やはり愛情を持って撮られた写真は特別だと感じさせられる1枚でした。

 

ベストフォトグラファー賞
『 Mother ~Matumaini felt studio,Kenya~ 』


s_hagamiyoko04 クレジット

photo by YOKO HAGAMI
1級資格取得者・Photographer’s Lab メンバー


選評
― 宮木 和佳子 ―

 撮影者の「これが撮りたかった」という気持ちが強く届いた一枚でした。
一見簡単そうにみえる光のバランスや露出の的確さ、被写体との距離感などテクニカルな部分も十分に考えられたもので繊細に写せています。
さらにテクニカルだけに安心せず、「私」という撮影者の意思を存分に表現している点が良かったです。
強さ、弱さ、悲しみ、嬉しさ、見る人によって様々な印象を与えるような「問いかける力」があり、それが今回のテーマ「写真の力」につながっていると感じられました。

選評
― 出原 麗 ―

 ただの通りすがりでは撮影出来ない、被写体の心情が滲み出た表情をよく捉えています。撮影者がこの『mother』に寄り添っているような気配を感じます。被写体との密な心情のやりとり、時間が閉じ込められているような。プリントとしても色彩、とくに肌の色艶が美しく目を引きます。
この一枚の影にたくさんのシャッターを重ねたことが感じられます。一枚で彼女を取り巻く本当の問題がなにかを伝えるのは難しいですが、きっかけになる一枚ではないでしょうか。

選評
― 村上 由美 ―

 ”mother”というタイトルと写真を併せて見た時に「この人は誰かの母親で、母親である彼女が何を憂いているのか、何かを願っているような祈っているようにも見える…彼女は何を思っているのかな」と被写体の人生に興味が湧きました。
素直に写真の中に気持ちが入っていけるのは構図や露出に説得力があり、撮影者に迷いがないから出てくる説得力だと感じました。
そして撮影者が遠い異国の地に被写体を求めて行った姿勢に賛辞を送りたいです。
被写体への想いを馳せると同時に、撮影者の好奇心や探究心を想像するとワクワクしました。

 
 

芸術賞
『 百奇夜行 』


s_PURACO/百奇夜行  (本名:金子 友和) (2)

photo by 金子 友和( PURACO )

1級資格取得者・Photographer’s Lab メンバー

 
選評
― 薄久保 香 ―

工業地域を象徴とするように建つ煙突は、空に無機質な直線を描き、またそこから排出される蒸気は、大気のエネルギーと交わりながら空に束の間のオートマティックな形態を描く。
夜は、我々のイメージの中において、しばしば「闇」を彷彿とさせるが、現代の都市近郊に暮らす人々にとっては、人工的な光と隣り合わせる「明るい暗闇」として表現される夜の方が、鮮やかな実在性を持つのかもしれない。
また、この作品はシュルレアリスムを代表する作家ルネ・マグリットの《光の帝国》を彷彿とさせる。《光の帝国》は、日中の青空を背景に、夜の闇に包まれる家や夜道いう景色が描かれた作品である。つまり、現実の世界では、決して同居することの無い、「昼と夜」という、相反する要素が一つの画面の中に共存しているのだ。
現実には起こりえない状況やモチーフを組み合わせる手法は、シュルレアリスト達が多く用いた手法の一つであり、その違和感から日常の中に潜む不条理や驚異を露わにさせるのだ。
しかし、光の帝国は、この差異を用いているにも関わらず、一見すると、その対立性に気が付かないほど自然な設定として作品が成立し、時間差で違和感がやってくるという点も、また特徴的である。
《百奇夜行》この作品は、人工物と自然法則、闇と光といった対立要素が、お互いの意味を補い合うことにより、現代を表す一つのイメージを形成している。

 

オーディエンス賞
(ご来場者投票により選定 – 最優秀賞・優秀賞・奨励賞・4位・5位)


最優秀賞(58票)


s_篠原祥二/青藍の煌き (1)

「青藍の煌き」
photo by 篠原 祥二

1級資格取得者・Photographer’s Lab メンバー


s_山田弥佳/ガラスのハート  (本名:生末弥佳)

「ガラスのハート」
photo by 山田 弥佳

1級資格取得者・Photographer’s Lab メンバー


優秀賞( 44票 )


s_香川智彦/生きる - at the floating village on the lake Tonlé Sap -

「生きる ~ at the floating village on the lake Tonlé Sap ~」
photo by 香川 智彦<Life Craft Photo Works>

準1級資格取得者


s_染谷真弓

「艶」
photo by 染谷 真弓

1級資格取得者・Photographer’s Lab メンバー


奨励賞( 42票 )


s_相馬一仁/Ojos de Dios

「Ojos de Dios」
photo by 相馬 一仁

準1級資格取得者


4位( 39票 )


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作者様のご希望により、
こちらの作品は非公開となります。
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「Birds of a Feather -(表)」
photo by Kurokawa Kazumi

1級資格取得者


5位( 38票 )


s_小林幸子/厳寒の白鳳

「厳寒の白鳳」
photo by 小林 幸子

1級資格取得者・Photographer’s Lab メンバー

フォトグラファー達が学んだ「プラクティカルフォト」とは?
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